アメリカが誇るエクセレントカンパニー、ゼネラル・エレクトリック(GE)。『ウェルチの戦略ノート』(原題『The GE Way Fieldbook』)は、約20年にわたりGEの最高経営責任者を務め、20世紀最高の経営者と評されるジャック・ウェルチの本だ。 ウェルチの戦略は、「選択と集中」という言葉で端的に表されることが多い。ナンバーワン、ナンバーツーを育て、弱小事業をリストラするというこの戦略は、いまでこそ多くの会社が採用しているが、ウェルチがGEの最高経営責任者に就任した当時は、一般的な手法ではなかった。ウェルチはこの戦略に基づいて資源の再分配を行うことで、すでに大企業となっていたGEの業績を飛躍的に向上させている。 本書はベストセラーとなった前著、『ウェルチ』(原題『Jack Welch & The G.E. Way』)の姉妹編。ウェルチの経営哲学と戦略に加え、より具体的なデータが盛り込まれている。初公開となるGEの内部資料なども掲載されているので、読者はさらに具体的なイメージをもって、この経営者の功績に触れることができるだろう。(土井英司)
一歩下がって読んでみよう!
いい本だとは思います。ジャック・ウェルチが20世紀の経営者の中でも抜きん出た功績を残した存在だと言うことも分かります。しかし、ここは一歩引いて本書を読んでみましょう。リーダーシップやシックスシグマへのこだわり、組織というものの考え方、本書に書かれている内容はどれも参考になることばかりです。しかし、それほど目新しいというか、この本独自の、ウェルチ独自のものを感じるでしょうか。私が感銘を受けたのは、ところどころ“行間”に見え隠れする彼の“スピード”に対する意識の高さくらいでした。ウェルチ自身についても一歩ひいて捉えることも必要でしょう。ウェルチは確かに素晴らしい功績を残しました。彼の朗らかな表情を見ても「いい人そうだな」とは思いますが、彼には裏の顔も存在するのです。『ジャック・ウェルチ 悪の経営力』と言う本をご存知でしょうか。この本はウェルチという人物を極めて客観的な立場で(ウェルチ崇拝にならずに)評価した優れた本なのですが、この本の中では、ウェルチファンは聞きたくないようなこともかかれています。彼は“英断”とも言える意思決定の繰り返しでGEを復活させました。普通彼について書かれた本は(本書も同様に)、この意思決定の結果の良い部分だけを捉えます。しかし、やはりあまりにもきれいな、突き抜けるような彼の意思決定にはそれなりの犠牲もあったのです。GEの成功の裏には、多くの関係者の犠牲が払われていたのです。また、アメリカでは本書はそれほど評価の高い本ではありません。日本は多少ウェルチ崇拝の傾向があるようにも思えます。とはいえ、彼が優れた経営者であことは間違いありません。上記のように、“ウェルチ崇拝”にならずに、盲目に本書の内容を追うようなことをしなければ、本書はとても優れた価値を提供してくれると思います。ウェルチと戦うようなつもりで読んでも面白いかもしれません。
すべての人のための経営の参考書
この本を読むと、何よりウェルチがGEに対して行なったことが、 全社員を経営に参加させようとしてことだったとわかる。 そして、経営の参考書であるこの本は、その意味で、 組織ではたらくすべての人にとっての仕事の参考書になるだろう。 経営は人が行なうことであり、組織を動かすのも人の力である。 そのことをわかっていれば、企業はより強くなる。そんな単純なことをウェルチ、そして、この本は描いている。 むずかしく考えずに、ウェルチが言っているように、 ビジネスはシンプルに考えたほうがいいということだ。 資料も多くわかりやすいので、おすすめ。
実学本!
著者が以前書いた『ウェルチ』の姉妹書。ただの副読本ではありません。単独でも十分役立ちます。リーダーシップに関する部分はあまり目新しい感じはしませんし、すぐ実践できる話でもなさそう(やはり人柄?)ですが、社員の評価基準に関してはすばらしい参考書だとおもいます。見やすく、役立つチャートがいっぱい載ってますよ。
社長世界一!!
一読すれば分ります。 世界一の会社には、世界一の社長が居ます。 何かを変えていくことが、リーダーの仕事。 社内が変わる速度が、社外の状況が変わる速度に負けた時、会社は衰退する。 大企業には、サイズを活かした戦い方がある。 社員のDNAを変革し、次の世代へ伝承する。 シックスシグマへの取り組み等々、まさしく目からウロコの内容です。 年功序列に胡座をかく、この国のリーダー達に、 そして、今後この国を背負って立つ若い人達皆に読んで欲しい。 英語も実に平易で、サクサク読めます。
20世紀最高の経営者の秘密が分かる!
20世紀最高の経営者と言われ、2001年の末にはあのGE社を引退するジャック・ウエルチの経営の秘密が分かる本です。ただ中身が分かったからといって誰もがその通り実践できるわけでもなく、最終的にはそれぞれのビジネスにおけるリーダーシップがなければ何事も起こらない、この一言に尽きると思います。リーダーシップを伸ばすと意味でもこの本は面白く、日本的な経営に慣れていると思いもつかなかった方法や発想が詳細に紹介されています。誰もがウエルチに成れるわけはないですが、一歩でも近づきたいならまずはご一読をお勧めいたします。
日経BP社
GE式ワークアウト ウェルチ―リーダーシップ・31の秘訣 (日経ビジネス人文庫) ジャック・ウェルチのGE革命―世界最強企業への選択 ジャック・ウェルチ はっきり言おう!―GEを動かすリーダーシップの秘密 (スピークス・シリーズ) さよならウェルチ
|