ジャズ“ライヴ名盤”入門! (宝島社新書 (226))



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ジャズ“ライヴ名盤”入門! (宝島社新書 (226))
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from ロック to ジャズ

著者、中山氏は、つくづく「ロックからジャズに行った人」なんだな、と実感する一冊。
選盤にも本文にも現れているが、レギュラー・グループによるまとまり、というものを非常に重視している。

クラシックとR&Bから音楽を聴き始めたわたしとは全然違っているのだが、その違いが面白かった。
ロックとジャズも「ライヴ」!

著者は「超マイルス者」で有名な中山氏。氏はロックの評論家としても知られているが、この本は、そんな彼にしか出来ない視点からとらえた異色のジャズ入門書となっている。
ロックの世界では、ライヴ・アルバムの名盤は無数に存在している。ではジャズは?。氏によれば、ジャズのライヴ盤というものは、スタジオ録音盤に比べ下に見られる傾向があるのだという。
氏が崇拝するマイルス・デイヴィスにも、優れたライヴ盤がいくつもある。だが、あのマイルスでさえ、特に所謂「電化マイルス期」以降のライヴ盤は、古参のジャズ・マニアには不当な評価しか得られていない現実がある。
本来、優れた演奏家・グループはスタジオ以上にステージでの演奏に本領を発揮する筈である。
当然ながらロックもジャズも同じことが言える。その演奏を捕らえたライヴ・アルバムを聴くことにより、知らなかった(というより気付かなかった)ジャズの本当の凄さが見えてくるかもしれない。




氏の著作の中でもトップクラスの出来栄え。

中山康樹の著作のなかでもトップクラスに位置されるものだと思う。
いつものやや過剰ともいえるユーモアは影を潜め、明確な論理が簡潔な文章で、破綻なく展開されていく。
まるで出来の良いハードバップ・ジャズを聴いているような、爽快なドライブ感を感じる。

アルバム毎に評論を加えていく様式は、氏の得意ないわゆる「制覇モノ」でおなじみだが、1アルバムに4ページという、このボリュームがベストだろう。

ギル・エバンスの晩年に対する冷徹な評価は「お気に入りのマイルスと組んでいたから好きなんだろ」というような安直な邪推を軽く吹き飛ばし、ジョージ・ベンソンの「メローなロスの週末(この邦題なんとかしてくれんか)」という、正統派ジャズファン?なら歯牙にもかけないようなアルバムも、聴きどころをしっかり教えてくれる。




宝島社
リッスン <ジャズとロックと青春の日々 > (講談社文庫 な 64-2)
JAZZ“名曲”入門!―100名曲を聴く名盤340枚
挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門 (幻冬舎新書 な 2-1)
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